2018/09

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ホタルの光でリラックス


自分と同期する柔らかな光
公立はこだて未来大学大学院の西裕子さんが、光で癒しの空間を作り出す「ホ
タルモジュール」の開発に着手した。ストレスが多い現代、人々を癒す新たな
リラックスグッズとして期待されている。


今、日々のストレスを解消できるような、癒しのグッズが注目されている。そ
こで、西さんは、人間の脈拍とホタルの明滅パターンを同期させることで、利
用者をリラックスさせるシステムの開発に乗り出した。

ホタルは異なるリズムで光を明滅させても、やがて集団で同期するという現象
が起こる。また、人が薄暗い部屋で同期した光の明滅を見ることで、リラック
ス時に多く見られるα波が計測されるという。このホタルの光が人を癒す可能
性を持っていることに期待できる。

システムは人の脈拍をベースに、光を同期させる。利用者は脈拍を測るクリッ
プ型の装置を指に着け、発光部のペンダントを身につける。空間には、光を受
け取ることのできる発光部を1つ配置するが、今後は複数個設置される予定。
利用者の身につけるものを小型・軽量化することで、利用への負担が少なくな
っている。

利用者の脈のリズムに合わせ、ペンダントの発光部が明滅する。空間にある発
光部が光を受け取り、徐々に光の明滅が同期していく。利用者はその光を眺め
ることでリラックスできる。


利用の様子。軽くて小さく、つけるのに負担が少ない

利用者と空間の発光部との距離を変えて実験を行い、人が心地よいと感じる距
離感の個人差を検討。光の色の違いによる効果も調べたいと西さんは語ってい
る。また、その上で効果を立証し、新たなリラックスアイテムになることを期
待している。

精神を安定させるシステムとして、医療的な用途にも考えられる。また、光の
色や明滅パターンを効果的に使用し、お店などでの照明演出に役立てることが
できる。(横道麻衣子)