2018/09

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未体験の操作感

新たな入力装置開発
情報機器の入力装置に関するインタフェース研究の中で、より使いやすく魅力
あるインタフェースを開発する研究がおこなわれている。公立はこだて未来大
学大学院修士2年の横道麻衣子さんは、古くから使用されているマウス、キー
ボードやリモコン等の入力装置とは異なる操作感を持った入力装置Multi-Points
(マルチポインツ)を開発した。


マルチポインツは、直感的に使いやすく操作を楽しむことができる入力装置で
ある。キーボードやマウスと異なるのは、手と入力装置の距離をセンサで測る
ことで入力を区別する点で、10cmまでの距離なら識別可能である。マルチポイ
ンツの魅力はセンサの数が多数内蔵されている点だと横道さんは語る。縦横、
高さの距離が検知でき、入力に応じて装置と人の手の縦横、高さの位置情報の
組み合わせを変えれば膨大な数の入力数に対応できる。また、インタフェース
の操作に対応してLEDが光るため、利用者に配慮したデザインになっている。さ
らに、色や輝度を変化させることでより利用者の操作を促進させることも考え
ているとのこと。写真のプロトタイプでは装置の形状は半球であるが、センサ
の配置の仕方で様々な形状にすることが可能であるため、形状についても検討
をおこなっていく。


手でかざした部分にセンサが反応しLEDが光る



球状型プロトタイプの外観

横道さんは、マルチポインツに対応したアプリケーションを作成することが今
後の課題であると語る。現在、横道さんはパソコン上でマリオネットを操作す
るアプリケーション“マリオネットアプリ”を作成中であり、その操作にマル
チポインツを対応させることで評価をおこなっていく予定である。生き生きと
マリオネットを動かすためには身体のたくさんの部位を同時に制御する必要が
あるため、マルチポインツでの操作が検討される。

マルチポインツ製作の背景は、マウスやキーボードの使用感とは異なる操作感
が入力装置にあると良いと考えたのが引き金となった。既存の入力デバイスと
マルチポインツの関わりについては、「マウス、キーボードと並走できるイン
タフェースになることを望んでいる。それらの入力装置が共存する将来を望ん
でいる」と語った。

今後は、マルチポインツに適したアプリケーションの開発と評価、そして音や
光の付加を用いてインタフェースの魅力づけも行っていく。(西 裕子)